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京輝さんが入室しました 京輝- (ポウフェナ高級住宅街 京輝- (警官姿で街を歩く ゆとりさんが入室しました ゆとり- (上空にて ゆとり- (傘を差してふわふわおさんぽちゅう 京輝- … 京輝- (ふと気配に気づいて上を見上げる ゆとり- ・・・。(どこかぼんやりと空をみつめて ゆとり- (風に任せるようにふわふわと流れに揺られている 京輝- ……… 京輝- 散歩中かな… 京輝- (ふわふわと揺らぐゆとりを見上げて ゆとり- ・・・。 ゆとり- あっ。(はっと急に気が付いたように ゆとり- ここは・・・(眼下を見渡す 京輝- …(ゆとりを見上げている京輝 ゆとり- あ。(京輝に気付いて ゆとり- (ふわっと降りて行く 京輝- あ、 京輝- こんにちわ。 ゆとり- こんにちは、京輝さん。(ふわっとワンピースを膨らませ、京輝の前に降り立つ 京輝- あぁ、こんにちは。ゆとりさん。 ゆとり- お散歩してたらこんな所まで来ちゃった。(困ったように笑って ゆとり- (きっと・・・無意識に求めていたのね。この場所を。 ゆとり- (ばかなわたし・・・。(どこか遠くを見つめ、表情を翳らせる 京輝- そ、 京輝- その。・・・今日も、いいお天気、ですね ゆとり- 、(京輝に意識を戻して ゆとり- ええ・・・、涼しくなってきて、とても風の気持ち良い日だわ。 京輝- そう、だね…… ゆとり- ・・・?(京輝を見上げて ゆとり- どうしたの? ゆとり- なんだか・・・元気がないわ。 京輝- いや、っ、 京輝- 今は巡回中さ。心配してくれなくても大丈夫。 京輝- 元気じゃないわけないよ。今日も町の為に巡回しているからね。 京輝- (妙にちぐはぐにてきぱき答える ゆとり- そう・・・?(首傾げて 京輝- ぅ 京輝- 今日はそろそろ上がり、だからね。 元気、かな。(なんか支離滅裂に ゆとり- そう・・・。 ゆとり- 無理はしないでね? 京輝- あぁ。 京輝- ゆとりさんは、空の散歩中、かな? ゆとり- えぇ・・・。 ゆとり- 風に身をまかせていたら・・・いつの間にかここに来ていたの。 京輝- そうなんだ。風に乗る旅なんて…気持よさそうだね。 ゆとり- ええ。ひざしのあたたかさと、吹く風のここちよさを一緒に感じられるの。 京輝- そうか……… 京輝- なんか想像もつかないな。 ゆとり- 京輝さんはお空を飛んだりしないのね? 京輝- あぁ、飛べないし。 京輝- 実家には日差しも風も無かったからね。 ゆとり- あっ、聞いたことがあるわ。地面の下でくらしているのよね? 京輝- あぁ、そうしてるよ。 今でも清根えとかは実家暮らしさ。 ゆとり- へぇ・・・。京輝さんは? 京輝- 俺は町に済ませて貰えてるよ。 ゆとり- ポウフェナに住んでるの? 京輝- あぁ、そうしているよ。 ゆとり- そうなの。 京輝- ……… 京輝- 今日は、 京輝- また風に乗って何処かへゆくのかい? ゆとり- そう、・・・ね。 ゆとり- 行かなくちゃいけない所はないんだけど・・・、 ゆとり- ここにいても・・・ね。(ふっと表情を翳らせ 京輝- …………、、、、 京輝- (なんとか、元気づけなきゃ………理由はわからない、けど、、、 京輝- じゃあ、 京輝- 俺と一緒に散歩、しないか? その、 京輝- 仕事も上がるし、日差しや風を感じて散歩ってあんまり、したことなかったから…その、 ゆとり- 、(京輝を見上げて ゆとり- いいの? 京輝- 良いよ………、ゆとりさんが良ければ… ゆとり- うん・・・。 ゆとり- じゃあ、一緒にお散歩しましょう?(京輝を見上げて微笑んで 京輝- あぁ、 京輝- よろしく……… ゆとり- ええ。こちらこそ。 京輝- それじゃ、 京輝- 俺ちょっと交番戻って上がってくるよ。もう随分前から時間過ぎてるしね。 ゆとり- ええ。 ゆとり- わたし、ついて行った方がいい?それとも待っているのがいいかしら? 京輝- 悪いけど待っていてくれないかな? 京輝- 警官についていって交番に行くなんて、いい見た目じゃあないだろう? ゆとり- そうなの?(首傾げて ゆとり- うん。わかったわ。 京輝- じゃあ、すぐ戻ってくるよ。(ゆとりへ伝えて 京輝- (早足で交番へ 京輝さんが退室しました ゆとり- ・・・。 ゆとり- (その場に立って京輝の帰りを待っている 京輝さんが入室しました 京輝- (白Yシャツを来て走って戻ってくる黒目黒髪短髪青年 ゆとり- あっ。(戻ってくる京輝を見て 京輝- ごめん、お待たせっ、(走ってきて ゆとり- いいえ。 ゆとり- それじゃあ、行きましょうか? 京輝- ああ。 京輝- よろしく、おねがいします。 ゆとり- ええっ。それじゃ、 ゆとり- (ふわっと傘を開いて持ち上げ、 ゆとり- 持ってみて?(京輝の手に近付け取っ手を握らせる 京輝- え、え?(取って握り ゆとり- (2人で一つの傘を握り、 ゆとり- しっかり掴まっててね!(傘の取っ手に付いたてるてる坊主が揺れる ゆとり- (と、 ゆとり- (ふわっ、と風に持ち上げられるようにして ゆとり- (2人の身体が浮き上がる 京輝- え、そ、空…? ゆとり- 日差しや風を感じておさんぽがしたかったんでしょう? ゆとり- それなら空がいちばんよ。(ふわっと隣に笑んで ゆとり- (傘と共に風に揺られて進み出す 京輝- う、うん。 京輝- (浴びたこと無い爽やかな風と光を身に感じて 京輝- (隣の子の笑みに視線を合わせ 京輝- そうだね、一番だ。 京輝- (風に揺られて共に進む ゆとり- 何処か行きたい所はある? 京輝- この街――いや、大草原を抜けて、セントラルの街まで、見てみたいな……… ゆとり- うふふっ、わかったわ。 ゆとり- じゃあ、セントラルの方に向かうわね。(言うと、てるてる坊主がうわっと動き ゆとり- (セントラルへ続く大草原に向けて進路を取る 京輝- (身に風を受けて 京輝- (共に飛んでゆく ゆとり- あっ。草原が見えてきたわね。 京輝- (眼下に広がる緑の草木が風にそよいで揺れている 京輝- あぁ、こんな所から見るのは初めてだ… ゆとり- この草原・・・空みたいに広いのね。 京輝- あぁ、ポウフェナの大草原は世界で一番広いって…どこかで習ったよ… ゆとり- あら?(ふと前方に視線をやる ゆとり- 誰か・・・いるのかしら? 京輝- え? あまのはらさんが入室しました ゆとり- ほら。あそこ・・・(前方を指差し 紗沙さんが入室しました 紗沙- おや。(目を閉じたまま 紗沙- 何やら、耳慣れた声が聞こえました。 京輝- 紗沙ねえ!?(驚き ゆとり- あっ。 ゆとり- あまのはらじゃない?(そんなに驚く様子も無く あまのはら- こんにちわ 空で会うとは 久しぶり あまのはら- おそらくは お互い空の 散歩中 紗沙- ふふふ。この様な場所で出会うとは思いませんでしたよ。京輝御兄様。 紗沙- (なんか白い布のようなものに二人で乗って宙に浮いている ゆとり- うふふっ。お久しぶりね。あまのはら、紗沙さん。 京輝- 俺も空で会うとは思わなかったな……… 京輝- 散歩を、しているのかな? 紗沙- ふふふ。そうとも言いますし、 紗沙- 旅の途中とも言えますね。 京輝- 旅? 京輝- 長旅に、出るのか? 紗沙- ふふふ。 紗沙- ・・・そう、ですね。 京輝- そう、だったんだ。 京輝- ・・・二人で? 紗沙- 、 紗沙- 、、、、(両手で口元を覆って。 紗沙- ふふふ。京輝御兄様ったら。(ゆとりと京輝に見えないように顔を背ける ゆとり- まあ。(口元に手をやってぽっ 京輝- え、え? ゆとり- すてきね。(あまのはらに微笑んで あまのはら- 有難う 笑顔で承諾 してくれて あまのはら- 旅はまだ 始まったばかり 少しだけ あまのはら- 遠くなる その前に会えて 良かったよ ゆとり- ふふっ。すてきなひとを見つけたのね。 ゆとり- 少し・・・、 ゆとり- 羨ましいわ。(あまのはらに微笑んで あまのはら- お二人は これから何処へ ゆくのかな ゆとり- セントラルに行く所だったの。 あまのはら- 草木越え 空をわたって 違う街 あまのはら- 見下ろせば いつも綺麗な 風景が 京輝- あぁ、綺麗だね。 京輝- あまのはらさんも、普段から空のお散歩を楽しんでいたんだね。 ゆとり- ふふっ。ぴゅあらほわいと家は空に棲むおうちだもの。 ゆとり- みんな空をおさんぽするのよ。 京輝- やっぱり、そうなんだね。 京輝- 素敵だと思うよ。 ゆとり- ふふっ。ありがとう。 あまのはら- そろそろか 一反木綿が 風に乗り あまのはら- 風向くまま 新たな場所へと 流れ着く ゆとり- いったんもめん? 紗沙- ふふふ。 紗沙- このあやかしの名でございますよ。(2人を乗せる白い布を指し 京輝- そうか。 それも紗沙ねえのあやかしの一人だったか。 紗沙- ふふふ。そうですね。 ゆとり- あっ。本当。あまのはらの雲じゃないのね。 あまのはら- この度は これに乗りゆこう この旅は ゆとり- へぇぇ。かわいい子。(笑って 京輝- じゃあ、紗沙ねえも、そろそろ行くんだね。 紗沙- はい。そうでございますね。 紗沙- ふふふ。また、御縁が有ればお会いできますでしょう。 京輝- あぁ、そうだな。 京輝- いってらっしゃい。 紗沙ねえ。 ゆとり- いってらっしゃい。(2人に笑って 紗沙- はい。 紗沙- それでは又。失礼致します。(丁寧に頭を下げお辞儀 あまのはら- (一反木綿に乗って あまのはら- (旅へ出る あまのはらさんが退室しました 紗沙さんが退室しました ゆとり- ふふっ。 ゆとり- まあ。(嬉しそうに笑って ゆとり- ふたりとも、しあわせそうだったわね。 京輝- あぁ、 京輝- そうだったね。 京輝- これからの長い旅も、平気そうだ… ゆとり- ふふっ、すてきね。 ゆとり- 本当に・・・。 京輝- ……… 京輝- (あまの紗沙の背を見送り ゆとり- 弟たちも妹たちも、みんな、 ゆとり- あんな風に、しあわせに過ごせる人に巡り合えたらいいわね・・・。 京輝- …………… ゆとり- ・・・京輝さん?(見上げて 京輝- あ、いや、あ、 京輝- そ、そ、そうだね。 京輝- みんなが、 京輝- 幸せなのが、良い。 ゆとり- うん。 ゆとり- その通りね。 京輝- ……… ゆとり- あっ、そろそろ・・・ ゆとり- セントラルが見えてきたわ。 京輝- そうだね。 京輝- 本当に大草原を飛んでいってしまうなんて。 ゆとり- この街で行きたいところがあるの?(隣に訊ねる 京輝- え、・・・え? 京輝- (隣を見て ゆとり- セントラルまで見てみたいって言ってたじゃない? 京輝- あぁ、そうだね。 京輝- その、空から草原を、空を渡って草原を横断してみたかったから、 京輝- セントラルに……… 京輝- あ、セントラルの名物名所…セントラル喫茶は、どうだろう…? ゆとり- そんな場所があるの?(不思議そうに京輝を見て 京輝- あぁ。そうだよ。 京輝- セントラル公園にある喫茶で、色々と不思議な噂を聞いた事がある場所だよ。 ゆとり- そうなのね。 ゆとり- ここから見えるかしら?(眼下に広がる街並みを見下ろして 京輝- 公園が…噴水が目印の公園が見れればそこだけど… 京輝- もっと町の中心なのかな… ゆとり- それじゃあ、街の真ん中まで飛んでみるわね。(ふわふわとてるてる坊主が動き ゆとり- (傘が風に乗り動いて行く 京輝- 街は、高いビルとかもあるけど…大丈夫かい? ゆとり- ふふっ。だいじょうぶよ。 ゆとり- ぶつかったりしないように、そらのめがみさまが守ってくれるもの。(京輝に笑って 京輝- 女神様…そうなのか? ゆとり- ええ。 ゆとり- (風に乗り、だんだんと街の方へと 京輝- 風の力…だけじゃないんだな… ゆとり- うん。そうね。 ゆとり- わたしはそらのめがみさまに力を借りてるのよ。 京輝- そうなのか……… 京輝- これ、空の女神様の力で飛べているんだね… 京輝- (感慨深く傘を握り ゆとり- (京輝の手元で、取っ手に付けられた笑顔のてるてるぼうずがふわっと浮き上がり揺れる 京輝- ―っ、 京輝- 今のも、女神様の力…? ゆとり- あ。(それに気付かず眼下を見て ゆとり- 見て、京輝さん! 噴水が見えるわ!(指差し 京輝- 噴水…、 京輝- そうだね。それじゃああれが、セントラル公園かな?(噴水見て ゆとり- 降りてみましょう?(言って、 ゆとり- (ふわ~っと傘が降下を始める 京輝- (共に降りてゆく ゆとり- (徐々に地面が近づき、 ゆとり- それじゃあ、傘を閉じるから、(京輝を見て ゆとり- 転ばないでねっ(ぱたんと傘が閉じられ―ると同時に ゆとり- (浮遊が終了。急に地面に引き寄せられる感覚 京輝- 、(地面にしっかり着地して ゆとり- (ふわっとワンピース膨らませて片足で着地 京輝- ここが、 京輝- セントラル公園、かな? ゆとり- そう・・・なのかしら? 京輝- (背を振り向き喫茶エンドレスバトルの看板を見上げて 京輝- 喫茶…エンドレスバトル…間違いない…かな。 ゆとり- あ。ほんとうね。 京輝- うん。そうだね。 京輝- ゆとりさん、空の散歩、ありがとう。 ゆとり- ふふっ。どういたしまして。 ゆとり- 空を飛んでみた気分はどうかしら? 京輝- ………爽やかだったかな。 京輝- あんなに風や日差しを感じた時間は初めてだよ。有難う。 ゆとり- よかった。(笑って ゆとり- それじゃあ・・・お店に入りましょう? 京輝- 、 京輝- そうだね。 京輝- …行こうか。 ゆとり- ええ。 ゆとり- この街で行きたいところがあるの?(隣に訊ねる 京輝- え、・・・え? 京輝- (隣を見て ゆとり- セントラルまで見てみたいって言ってたじゃない? 京輝- あぁ、そうだね。 京輝- その、空から草原を、空を渡って草原を横断してみたかったから、 京輝- セントラルに……… 京輝- あ、セントラルの名物名所…セントラル喫茶は、どうだろう…? ゆとり- そんな場所があるの?(不思議そうに京輝を見て 京輝- あぁ。そうだよ。 京輝- セントラル公園にある喫茶で、色々と不思議な噂を聞いた事がある場所だよ。 ゆとり- そうなのね。 ゆとり- ここから見えるかしら?(眼下に広がる街並みを見下ろして 京輝- 公園が…噴水が目印の公園が見れればそこだけど… 京輝- もっと町の中心なのかな… ゆとり- それじゃあ、街の真ん中まで飛んでみるわね。(ふわふわとてるてる坊主が動き ゆとり- (傘が風に乗り動いて行く 京輝- 街は、高いビルとかもあるけど…大丈夫かい? ゆとり- ふふっ。だいじょうぶよ。 ゆとり- ぶつかったりしないように、そらのめがみさまが守ってくれるもの。(京輝に笑って 京輝- 女神様…そうなのか? ゆとり- ええ。 ゆとり- (風に乗り、だんだんと街の方へと 京輝- 風の力…だけじゃないんだな… ゆとり- うん。そうね。 ゆとり- わたしはそらのめがみさまに力を借りてるのよ。 京輝- そうなのか……… 京輝- これ、空の女神様の力で飛べているんだね… 京輝- (感慨深く傘を握り ゆとり- (京輝の手元で、取っ手に付けられた笑顔のてるてるぼうずがふわっと浮き上がり揺れる 京輝- ―っ、 京輝- 今のも、女神様の力…? ゆとり- あ。(それに気付かず眼下を見て ゆとり- 見て、京輝さん! 噴水が見えるわ!(指差し 京輝- 噴水…、 京輝- そうだね。それじゃああれが、セントラル公園かな?(噴水見て ゆとり- 降りてみましょう?(言って、 ゆとり- (ふわ~っと傘が降下を始める 京輝- (共に降りてゆく ゆとり- (徐々に地面が近づき、 ゆとり- それじゃあ、傘を閉じるから、(京輝を見て ゆとり- 転ばないでねっ(ぱたんと傘が閉じられ―ると同時に ゆとり- (浮遊が終了。急に地面に引き寄せられる感覚 京輝- 、(地面にしっかり着地して ゆとり- (ふわっとワンピース膨らませて片足で着地 京輝- ここが、 京輝- セントラル公園、かな? ゆとり- そう・・・なのかしら? 京輝- (背を振り向き喫茶エンドレスバトルの看板を見上げて 京輝- 喫茶…エンドレスバトル…間違いない…かな。 ゆとり- あ。ほんとうね。 京輝- うん。そうだね。 京輝- ゆとりさん、空の散歩、ありがとう。 ゆとり- ふふっ。どういたしまして。 ゆとり- 空を飛んでみた気分はどうかしら? 京輝- ………爽やかだったかな。 京輝- あんなに風や日差しを感じた時間は初めてだよ。有難う。 ゆとり- よかった。(笑って ゆとり- それじゃあ・・・お店に入りましょう? 京輝- 、 京輝- そうだね。 京輝- …行こうか。 ゆとり- ええ。 京輝さんが退室しました ゆとりさんが退室しました ゆとりさんが入室しました 京輝さんが入室しました ゆとり- (カランカラン ゆとり- (喫茶EBに入店する二名 フィルナさんが入室しました フィルナ- おや。 ゆとり- あら? フィルナ- (長身 金髪ハーフアップの女性 フィルナ- フッ…誰かと思えば伝説の鬼人―京輝さんじゃないか。 ゆとり- まあ。お知り合いの方なの?(隣を見て 京輝- あぁ、前に何度か会ったことがあるよ。(フィルナを見て フィルナ- 私はフィルナ。(立ち上がってゆとりに近づき フィルナ- この伝説の喫茶に纏わる伝説を確かめに来たハンターだ。 ゆとり- ハンターさんなのね。 ゆとり- わたしはゆとりよ。ゆとり?ぴゅあらほわいと。(フィルナを見上げてにこっと笑って ゆとり- 今日はおさんぽでここに来たの。 フィルナ- 「ぴゅあらほわいと」………聞いた事がある名前ね、 ゆとり- そうなの?おそらで暮らしているおうちなの。 フィルナ- あぁ、あの積帝雲の上の"竜の巣"を超えた先にある伝説の浮遊城… フィルナ- 雲民ぴゅあらほわいと…フッ、その人かな? ゆとり- まあ、わたしが暮らしてるのはそんなにりっぱなおうちじゃないわ。 ゆとり- あっ、でも、ドラゴンさんのおうちなら、たしかにすこし飛んだ先にあるわ。(両手合わせて笑って フィルナ- そうか。隣人はスカイドラゴン。 フィルナ- 興味深いな。雲の上の伝説か。 ゆとり- 伝説・・・なのかしら・・・? フィルナ- あぁ。地上の何処にも存在しないなんてまさに伝説の場所さ。 フィルナ- そういう意味じゃ…以前清根さんに連れて行ってもらえた君達の家も伝説的な場所にあるね。 フィルナ- (京輝を見て ゆとり- 地面の下で暮らしているのよね? 京輝- あぁ、 京輝- そうだね。 覇王堂巖黒家の本家は地下にあるよ。 京輝- 今じゃ住んでいる兄弟は少ないけれど。 ゆとり- まあ。そうなの? ゆとり- わたしのおうちはあまのはら以外、みんなおうちで暮らしてるわ。 京輝- あぁ、 京輝- あまのはらさんは、旅人だから、かな。 ゆとり- そうね。あちこちに行って、いろんな景色を見て、それを歌に詠んでるの。 京輝- それで、さっきも… ゆとり- ・・・ ゆとり- 他のひとを連れてるのは初めて・・・よ?(両手を口元に当てて 京輝- 、そうなんだね。 ゆとり- うん・・・。 ゆとり- ・・・ ゆとり- 一目惚れなのかしら・・・。 京輝- ・・・。 京輝- 紗沙ねえもあまのはらさんも、何度か会う機会があったのかな… ゆとり- そうなのかしら・・・? ゆとり- でも、知り合ってから長くないって言ってたわね。 京輝- 引き合うものが…あったのかな… ゆとり- うん・・・。 ゆとり- きっと・・・そうなんでしょうね。 ゆとり- 京輝さんはそういうひとっていないの?(笑って 京輝- そういう、ひと? 京輝- そういう…、、ひと、、? 京輝- そういう・・・ひと・・・あまのはらさんと紗沙さんみたいな、? ゆとり- ?(きょとんと京輝を見上げて
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内容 クリ破壊クエでもらえる象徴を噴水左の案内人に渡すと闘技場へワープ 象徴はPTLしか消耗しないっす 他のPTがいたら入れないので隙を見て入りましょう^q^ 入ったらエンドレスバトルですpq 敵は基本デュエリスト。 10回倒すごとに強化BOSSが沸きます 最高100Fまでらしいが・・・ 大魔術師の杖のみMS11取得の効果がなくなるので注意 装備とか アンフロ、風服推奨。札でもいいけど。 風V鎧はあると便利。壊れません 釣りはロボcあるといいかもね。 デュエリストは中型orタラ。 BOSSはアリス盾でFA。持ち替え失敗するとアリス盾で即死するよん WSがいないときは装備の予備をいっぱい持っていくこと クリエよりWS。死んでコート切れて乱戦で装備破壊とか乙でっす カートもってるひとはジェムや回復等消耗品も忘れずに。 混乱対策もわすれずに☆ミ デュエリスト 共通して中型、人間。 性別で男性のほうがHP高い気がする 女性はMDEF高い気がする 1~50試合と51~100試合のデュエリスト沸き方が同じらしい。 したがってピークは40試合前後と90試合前後 51試合目は拍子抜けですよ。。 職業 属性 特徴 LK 火 BBとブーメランがメイン。高HPだけどSG弾幕で乙 WS 土 高ASPD破壊とCRノックバックが面倒。こっちもMS弾幕乙 砂 風4 CAでノックバック注意。釣るときうざいっす。MSでつぶしちゃえ Wiz 念4 MDEF高め。足元FP、SG、JTが厄介。アスペ乗っけたAXSBで片付けるのが吉。 プリ 聖4 アスムをかけられると面倒、キリエで消したり詠唱妨害。塩は切ろう AX 毒 ASPDとSBが痛いけどMSで解決^q^ パラ 聖4 魔法は一切駄目、GXがかなり痛い上DFやAGがあるので辛い。素直にAXか闇エスマでつぶそう。 クリエ 土4 アシデモ、デモン、アシッドと遠距離破壊に注意。MS無双ですよね 教授 念 Dis、Web、各種ボルトとうざすぎ。MSに巻き込んじゃおう。 cmp 火 残影で寄って来る、ハッケイが痛い、MSがきかないのでSGで ストーカー 毒 脱がしに注意。魔法でつぶそう。脱がし食らったら死んで解除もあり。 冠・ジプ 風 ArVよりも混乱が辛い、MSでいけない場合はHD テコン 風4 劣化拳聖。とび蹴りでよってくる。SGきかないので注意 魂 念4 中断できる属性チェンジと痛くない打撃のみ。高MDEF 拳聖 火 寄られると蹴りスキルが痛い。MSが駄目なのでSG 忍者 不明 範囲忍術と手裏剣なげてくる。さっさとMSMS ガンス 不明 フルバスターとディスアームに注意。ディスアームは破壊じゃなく武器解除なのですぐに装備しなおそう。 BOSS すべて強化されてます。 普段のBOSSとは比べ物にならないほど ステータスが強化されてる。けれど対処は基本一緒 倒した後デュエリストが大量にわくので小部屋に連れ込もう。 試合数 BOSS レアドロップ 効果 10試合目 エドガ ゴーストリング帽 上段 s1 DEF0 無属性耐性30% 他属性耐性-20% 21試合目 フリオニ ゴールデンヘルム 上段 s1 DEF5 STR+5 HP+5000 31試合目 DOP ファントムブラッド 下段 s1 効果無し 41試合目 アトラス 黒昇竜 下段 s1 効果無し 51試合目 怨霊武士 緋い領域 下段 s1 効果なし 61試合目 ドラキュラ ファントムブラッド 下段 s1 効果なし 71試合目 ヴェスパ フレームオブマーヴェラ 下段 s1 効果なし 81試合目 イフリート リングオブフレームロードリンブオブレゾナンスドワーフの虹工作 下段 s1 効果なし 91試合目 BAP マジェスティックデカダンス 上段 s1 Str+10 vit+5 ASイムポシティオマヌスLv5スキルダメージ+10%(物理のみ) 101試合目 魔剣士タナトス ミカエル 下段 s1 Str+5 Agi+5 Int+5 Dex+5 NPCは100Fまでっていってたけど106Fで終わりらしい
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■キャンペーン詳細 【開催期間】 5/10 15:00~5/13 15:00 【内容】 期間中バトル行動値の消費量が1/2(普段100→期間中50) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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着用アイドレス一覧 現在第4ターン目 国民番号 国民名 根源力 着用アイドレス 水山葵 20000
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ボムエンド 必要レベル:12以上 必須スキル:スピアトラップLv1以上 消費スキルポイント:1 消費アイテム:トラップメイカー 3個 詠唱時間:0.0 再詠唱時間:18.0 使用可能職業:全職業 使用可能武具:全武具 1.効果 トラップに追加設置。トラップ終了時に爆発を起こしてダメージを与える。 2.評価 プレイヤーの攻撃力依存ダメージのスキル。 パーツ系を追加設置した罠に対してしか使用できず、またトラップ系→パーツ系→エンド系の順で発動するため、 発動まで若干の時間がかかり、発動前に範囲外に出てしまうこともある。 3.使い方 まずトラップ系のスキルで罠を設置し、続いてパーツ系のスキルで追加設置を行い、最後にこのスキルを使用する 可能な例:スピアトラップ→アシッドパーツ→ボムエンドの順で設置 不可能な例:スピアトラップ→ボムエンドの順で設置 4.スキル振り 5.その他 スキルレベル 必須レベル 詠唱時間 再詠唱時間 備考 1 12 0.0 18.0 - 2 12 0.0 18.0 - 3 12 0.0 17.5 - 4 17 0.0 17.0 - 5 18 0.0 17.0 - 6 23 0.0 16.5 - 7 30 0.0 16.0 - 最新の10件を表示しています。コメントページを参照 ボム6をFIG継承で荒廃ゾンビに打ってみた。蛇斧3装備で酸7かけて与ダメ1800。チャージ込みでも2800。継承は現実的じゃないな - 名無しさん 2012-07-01 16 03 24 対人で罠喰らった事無いんだけど、スピアなり何なり喰らうと追加パーツ、エンドまで確定でコンボになってるの?ボムエンドPK怖いって騒いでるのが理解出来ないんだけど。 - 名無しさん 2012-07-03 23 22 43 罠って時間経てば消えるからPKやり辛いのでは? - 名無しさん 2012-07-03 23 28 59 カットは広いからそこまではほぼもらう。ボムは初段食らった瞬間に全力で逃げればなんとか避けられるかもしれない罠は30秒で消えるから待ちぶせPKは相当大変だと思うよ。人通り多いダンジョン、今なら13号とかの像ちょっと前辺りに仕掛ければいけるかもしれないけど、基本待ちだからやっぱり辛い。上手くハマった時だけかな、罠PK凶悪なのは - 名無しさん 2012-07-04 00 18 25 陽動役とか偵察役と連携すればいいんでないかね。ダメージトラップ食らうと動き止まるし、本人も攻撃してくるから怖そうだけど。 - 名無しさん 2012-07-04 00 30 06 てか対人に対して修正あったからボムは200程度の - 名無しさん 2012-07-04 08 10 25 シーフレベル20でレベル25figにLv5のカット55、Lv5ボム111くらいしか入らなかった、武器は暗殺者の短剣+2でしょぼいけど。 - 名無しさん 2012-07-11 00 09 32 ステルスで忍び寄ってトレマーで無理やり放り込むならPKにも使える。火力THIならFIG即死も十分可能 - 名無しさん 2012-08-06 09 57 59 そこまで徹底してくれるならPKされても文句はないわ。クエイク無双よりマシ - 名無しさん 2012-08-09 02 02 34 これから目指す人に、一応フォローとして。ウォーピック+7装備 物攻P6・デスペ5・AA7持ちでATK365くらい DEX色々込みで100くらい ミニスタに酸7当てた後のボム7ダメが17kを記録した。参考までに - 名無しさん 2013-08-30 09 08 19 名前
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ターン9 E100での着替えに伴うスクリーンショット撮影が終了しました 各国の着用アイドレスのスクリーンショットを展示しています。 フォーマットはこちら 国民アイドレス登録表 これに関する質問等はこちら 個人着用アイドレス用掲示板 エクセルデータにまとめたもの ターン7 0616 0604 ターン6 0524(広島組着替え反映) 0518 0516 更新履歴 ターン9 2007年8月04日 ターン9のスクショ掲載(全藩国)しました。 スクリーンショット 1 るしにゃん王国 2 akiharu国 3 F・E・G 4 海法よけ藩国 5 鍋の国 6 レンジャー連邦 7 ながみ藩国 8 ジェントルラット藩国 9 アルトピャーノ藩国(準藩国) 10 世界忍者国 11 玄霧藩国 12 土場藩国 13 よんた藩国 14 後ほねっこ男爵領 15 ナニワアームズ商藩国 16 フィーブル藩国 17 F・v・b 18 詩歌藩国 19 人狼領地 20 愛鳴藩国 21 え~藩国 22 ビギナーズ王国 23 キノウツン藩国 24 紅葉国 25 羅幻王国 26 たけきの藩国 27 ヲチ藩国 28 奇眼藩国 29 になし藩国 30 芥辺境藩国 31 伏見藩国 32 越前藩国 33 無名騎士藩国 34 リワマヒ国 35 ゴロネコ藩国 36 神聖巫連盟 37 G・O・M(準藩国) 38 暁の円卓藩国 39 アウトウェイ 40 都築藩国 41 悪童同盟 各国url 01るしにゃん王国 02akiharu国 03FEG 04海法よけ藩国 05鍋の国 06レンジャー連邦 07ながみ藩国 08ジェントルにゃんにゃん藩国 09アルトピャーノ藩国(準藩国) 10世界忍者国 11玄霧藩国 12土場藩国 13よんた藩国 14後ほねっこ男爵領 15ナニワアームズ商藩国 16フィーブル藩国 17FVB 18詩歌藩国 19人狼領地 20愛鳴藩国 21え~藩国 22ビギナーズ王国 23キノウツン藩国 24紅葉国 25羅幻王国 26たけきの藩国 27ヲチ藩国 28奇眼藩国 29になし藩国 30芥辺境藩国 31伏見藩国 32越前藩国 33無名騎士藩国 34リワマヒ国 35ゴロネコ藩国 36神聖巫連盟 37グローリーオブマージャン(準藩国) 38暁の円卓藩国 39アウトウェイ
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「で、でっけ~~~ぇ」 「うわぁ~~~おっき~~~い」 「まさかここまでとは………」 俺の頭、胸ポケット、左肩からそれぞれの感想を述べるかしまし娘達 ここがどこかと聞かれると、俺の実家と答えるよ まぁ、正確にはまだ実家の門前なんだけどな ジジイが俺のマンションに来てからしばらくすぎて今は日曜日の夕方 約束は守る男だよ?俺は 「んじゃあユーナ、ベル鳴らしてくれるか?」 「へ? ベルなんてどこに……」 「右端にあるだろ?」 俺は自分の右方向にある門の端を指差した 「あぁ、あれね」 ウイングユニットで俺の頭から飛び立つユーナ ん? なんでわざわざ実家のベルを鳴らすかって? それは俺の力じゃ開けらんないから 言っておくが俺が非力なわけでも門に鍵が掛かっているわけでもない でかいのだ、門が “ゴ~~~~~ン!!!!” 「うわわわ!!」 ベルの音が予想外だったようで(まぁ普通こんな音予想しないよな)空中姿勢のバランスを崩すユーナだが、よろよろしながらも俺の頭の上まで帰ってきた “ぎぎぎぎぎぃ”と何年も開かずの門だったかのような重低音を軋ませながら門が開く するとそこには…… 「「「「お帰りなさいませ、若様」」」」 「「「!!!!!!」」」 ずらっと並んだ、並んだメイドさん♪ って、またこれが奥に見える日本風な屋敷佇にミスマッチなことこの上ないねぇ、あいかわらず…… 「おう、みんなご苦労様」 「ご、ご主人様…このメイドさん達ってみんな…」 「ん? あぁそうだ、みんなうちの実家で働いてもらってる人たちだよ」 「はへぇ~~」 「なんだか目眩がしてきました…;」 だろ? だからお前らにご主人様っていわれるのは抵抗があるんだよ なんだか実家から抜け出せていない感じがするからなぁ…… 「ご無沙汰しております、明人様…」 そういって左右に分かれて出迎えてくれたメイドさん達の奥からやって来たのは歳は20代後半、男物のスーツが宝塚の男役張りに似合う長身の超美人(髪は長めのポニーテルだが、短くして化粧を濃くすれば完璧、宝塚だな) 「久しぶり、香憐ねぇ。元気に…」 「こいつか!? 例の『アイツ』ってのは」 「はい?」 再び俺の頭から飛び立ち香憐ねぇの目の前に出るユーナ またイヤにケンカ腰ですね、あなた 「ちがうっつーの、その人は水無月 香憐っていって、俺の…まぁいいや、後からまとめて紹介するわ。そのほうがなにかと効率的でいい」 「クスッ、またそれですか。『効率的でいい』……変わっていませんね、明人様」 そういって微笑む香憐ねぇ 「香憐ねぇも元気そうだな………と、とりあえず中に行こうか;」 なぜか三つの冷たい視線をうけたのでさっさと中に入ることにしよう… 「そうですね……明人様…」 「ん?」 「おかえりなさい」 「ふっわぁ~~~~」 「どっわぁ~~~~」 「っていうか何でなんですか?」 「ノアよ、まったくもってその通りだから俺じゃなくて爺さんに言ってくれ…」 俺たちはいま鳳条院家の日本風な屋敷佇、一般的に言えば日本のお屋敷の一部屋にいる ただこの部屋はなんというか……おかしい 「御爺様の仕業と言うことでしたらなんとか理解できました。…しかしコレは…」 「なんでこの部屋だけ洋式なの?」 そうなのだ、な・ぜ・かここだけベル●ラの如くロココ様式の社交ダンスパーティ会場になっているのだ(ここならなんか用意してるメイドさん達も違和感ないのだが…) ノアたちもジジイにメールで言われてエルゴで買った神姫用のイブニングドレスを着せてやってる 高かったんだぞ? まぁそのぶんホントによく出来てるがな 確か…かの有名なあの子の作品だったかな? 「なんでなんだ? アン●レ、俺がいたころはこんなのなかったろ?」 「誰がアン●レですか」 香憐ねぇがジト目になった こ、怖えぇ…… 「今日のために兼房様が用意するようにと申し付かりまして…急遽、手配いたしました」 「今日のためって…なんでまた…」 「何でも葉月様のご要望だとか…」 あ~、そういうことか… 大方、ジジイに難題吹っかけて今日のを無しにしようとしたんだろうな…… 甘いぜ我がい… 「ふ~ん、『ハヅキ』っていうのか…」 ……な~んか怪しくニヤついてるんですけど?ユーナさん? 「ユーナ、何度もいってるけどな、アイツは…」 「シャラップ!! アニキ! 言い訳は見苦しいぜ!! コレはアタシに課せられた試練ってやつさ。どうせ遅かれ早かれ避けては通れねぇんだ…修羅場だろうがなんだろうが、アニキも覚悟を決めな!!」 「修羅場って…何の話をしてるんだ、オマエは……;」 「……まだ話してなかったんですか? 葉月さんとの関係」 ノアが俺に言う 「いや、言おうと思ってても今みたいにいつも聞く耳もたんのよ…」 「はぁ……」 「あ、来たみたいだよ? 葉月ん」 ミコがそういうと部屋の入り口には一人分の人影があった こっちに向かって手を振りながら歩いてくる 「あいつか!? よっしゃあ!! ここであったが百年目ぇ! どっちがアニキにふさわしいかぁ……」 「お兄様!!」 「勝負……って…………え?」 固まるユーナ、それにお構いなく俺の前までやって来る葉月 「『お兄様』は止めろっていったろ? んなガラじゃねぇ」 「あ、そうでした、ごめんね兄さん。ノアちゃん、ミコちゃんお久しぶり~」 そういって二人を抱きしめる葉月 「お久しぶりです、葉月」 「おひさ~、だね、葉月ん。また会えてホント嬉しいよ♡」 「な、なぁ……」 「ん?」 カクカクとこちらに向き直るユーナ それに気づいた葉月が振り向いて二人の視線が会ったと思うと… 「キャ~~~!! カッワイィ~♡ なになに? 兄さんまた新しい子買ったの?」 「む!! むぎゅゅう…」 ユーナも葉月に抱きしめられた ええもうそりゃ思いっきり 「あ、ああ…アーンヴァルタイプのユーナだ」 「へぇ~、ユーナちゃんか…よろしくね、ユーナちゃん♡」 「っぷはぁ!! あ、アニキ!! これは一体どういうことなんだよ!!」 「これはって?」 「だから、お兄様ってなんなんだよ!! 聞いてねぇぞ!?」 「ああだから、言おうとしただろ?葉月は俺の……」 「妹だって」 「な、な、なぁにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ なにぃぃぃ にぃぃ ↑エコー つまりだ、今日は俺の妹である鳳条院 葉月の二十歳の誕生日な訳で、その誕生日会のために帰ってきたってわけなのだ 何で二十歳になって誕生日っていっても鳳条院家みたいな家柄では子供の誕生日会だって馬鹿にはならない 企業や財界やら芸能界のお偉方との社交界の場としてはよい口実になるんだなぁこれが んでもって俺は社交界だなんて堅苦しいのは昔から大の苦手で、家を出てからの五年間、ジジイは勿論、御袋の誕生日も葉月の誕生日にも電報一本と後からの電話で済ませてきた 酷い兄貴なのかなぁ…俺ってば 「でもしかたないですよ、兄さんにも今の生活があるし…」 いまは誕生日パーティの真っ最中、ホールの中央で俺とワルツを踊りながら葉月がすこし淋しそうに言った 「すまなかったな…二人だけの兄妹だってのに…」 「ううん、いいんです。昔から兄さんは鳳条院の家は好きじゃなかったみたいだし」 そういって電話でもいつも少しはにかんだ感じでそう言ってくれるお前に俺は何度助けられただろうか……ダメな兄貴だが、今だけはオマエの為に踊ろうって思えるよ…… ……後ろからの突き刺さる視線がなかったらな 「なんなんだよ妹って、だったら何であんなに楽しそうに踊ってんだよ!!」 「ご主人様と葉月んは仲良しさんだからねぇ~、ハグハグ」 「だからってあれは兄妹のレベルじゃねぇよ! ラブラブじゃねぇか!!」 「……ヤキモチですか? ユーナ、ぱくぱく」 「べ、べつにそんなんじゃねぇよ…ただ、その、今のアニキ、なんだかいつもよりカッコよく見えるから…」 「確かにそうですね…いつものご主人様と違って、いまはタキシードにオールバックの髪型ですから、ゴクゴク」 「それに葉月んもスッゴイ美人だし、ドレス姿も綺麗だし、お似合いだよね~、がつがつ」 「それはそうですよ、あのお二人はこの鳳条院家の跡取りなのですから」 「うおっつ!! びっくりした…あ、アンタ確かさっきの……」 「はい、この鳳条院家で執事兼お二人の教育係をさせていただいております、水無月 香憐(カレン)でございます。ユーナ様」 「ゆ、ユーナ様って…よしてくれよガラじゃねぇ…」 「フフッ、明人様と同じことを申されるのですね」 「ぐっ… あ、アタシはアンタと同じでアニキに仕えてるんだ、いわば同僚ってとこだ。ユーナ様なんて呼ぶなよな!」 「そうですか、ではユーナさん、これからもよろしく」 「…ん」 「友情の握手だねぇ~、んぐんぐ」 「人情者ですからね、ユーナは。ちゅるちゅる」 「う、うるせーな! つか、さっきから食ってばかりいるんじゃねーよ!!」 「だってしかたなぁ~いじゃん。私達ご主人様と踊れないんだよ?」 「う、それもそうだな……なんだってアニキはアタシたちを「こっち」の格好でつれてきたんだろ…」 「説明するのが面倒だからだ」 曲が終わり俺は一端こいつらのところに戻ってきた 「うおぉぉぉぉう!!あ、アニキ、ビックリさせるな!!」 「何でオマエはそんなにビックリしてるんだ?」 「そ、それはいいからめんどくさいってどういうことだよ」 「おぬしらとの関係はちとやっかいじゃからのぅ…そうじゃろ? 明人」 いつのまにかジジイが現れていた 神出鬼没な爺さんだ 「ジジイ…いつのまに」 俺と同じこと考えていたと思われるユーナの一言 「やっかい? どうしてやっかいなの? 兼爺」 それとはお構い無しにジジイに問いかけるミコ 「おぬしらの普段、つまり人間体の時にはここ、鳳条院の姓を使こうとるからのぉ、葉月や香憐には怪しまれるじゃろ?」 「…なるほど、理解できました」 簡単に理解してくれちゃうノア 「どうせおぬしらは明人の嫁として鳳条院の姓になるんじゃが……今はまだ、の。ふぉふぉふぉふぉふぉ」 「誰が兄さんのお嫁さんになるの?」 「「「!!!!!」」」 背後からの一声に俺たちはノア以外全員、背筋をビクッとさせられる 「は、葉月、お前、いつからそこに……」 「今来たとこだよ? それで、 兄さん…結婚…しちゃうの?」 「い、いや、そ、そんなわけねぇだろ? ジジイの戯言だよ、た・わ・ご・と」 「そっか……よかった♪」 「へ?」 「あ、ううん、なんでもないよ、なんでも、あははははは」 なぜか少し焦ったような葉月の笑顔 「それよりどうした? またダンスの相手しろってか?」 「あ、ううん、そうじゃないの。えっと、そのまえに…レイア~!」 葉月がそう呼ぶと、いつからいたのか葉月の足元にはノアたちと同じくドレスアップした一体の神姫がいた 「あ、ここにいたんだ。兄さん、ノアちゃん、ミコちゃん、ユーナちゃん、紹介するね? この子が私の神姫、ストラーフタイプの……」 「レイアです。よろしくお願いします。明人さん、ノア御姉様、ミコ御姉様、ユーナ御姉様」 そういってペコリとお辞儀するレイア あ~らまぁうちのかしましトリオと違ってよ~くできたお子さんだことねぇ~オバサン感心しちゃうわ~ 「なんでマダム口調なんですか、ご主人様」 だから心を読むなノア いくら長い付き合いからって… 少し恥ずかしいじゃねえか… 「それでね、兄さん」 「ん? なんだ?」 「あのね、わ、私とバトルして欲しいの!!」 「「「「……………え?」」」」 今度は全員でハモった 追記 「そういえば御爺様」 「ん? なんじゃね? ノアちゃん」 「なんで日本風なお屋敷にメイドさんなんですか? べつに中居さんでもいいような…」 「ふふ、わかっとらんね、ノアちゃん…たしかに中居さん萌えも大いに結構なのじゃが…」 「はぁ…………」 「男の浪漫とは即ちギャップ!! ツンデレ萌えに始まり、幼馴染との今までと違う関係ギャプ萌え!!男は意外性にこそ己の心を擽られるモノ!!」 「はぁ……………」 「すなわち!『和風にメイド』!! コレこそ本物の…」 「ですが、なぜ香憐さんはメイドじゃなくて執事さんなのですか?」 「ぶっちゃけ…………香憐にメイドは似合わんじゃろ?」 「確かに……」 続く メインページへ このページの訪問者 -
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【注意事項】 この作品は一応シンワ様の作品『カオスバトル~大罪の魔剣~』の外伝となっておりますので先にそちらを読んでおくこと推奨です。 また、時系列はアニメ版の後であり原作アプリゲーとの繋がりはありません。 したがって事前にアニメ版マギアレコードを見ておくことを奨めます。ただしアニメ版のネタバレが含まれているので注意してください。 ところどころキャラが崩壊してる可能性があります。 上記に同意できる方だけ次のページにお進みください。 私たちは、戦っていた。この街を守る為に。みんなを守るために……。 でも、私はもうボロボロだった。腕は折れて、足は引きずっている。立っているのもやっとだ。治癒も追いつかない。それでも、戦うしかないんだ。 目の前にいるのは、巨大な異形の怪物。あの化け物を倒さない限り、私たちの世界に平和は訪れない。 だから、立ち向かわなくちゃいけないのに……体が動かない。私の体は限界を迎えていた。 「いろは……」 「……」 やちよさんが、私の名前を呼ぶ声が聞こえる。だけど、答えることはできない。私は今、どうなっているんだろう? 分からない。 ただ分かることは、全身がひどく痛むことだけ。ここ最近の魔女の力はあまりにも強大すぎた。そのせいで、こんな無様な姿になってしまったけれど……。 それでも、私は戦い続けないといけない。この先にある、幸せな未来の為に。私が守らなきゃ。それが、今まで私を支えてくれたやちよさんやみんなの為でもある。 そう思い、再び奮起する。まだ、私にはできることがあるはずだ。例えどんなに辛くても、最後まで諦めずに戦わなきゃ。 「いろは! 無理しないで!」 「大丈夫です。やれることが、あります……!」 私は、やちよさんの制止を振り切って前に出る。魔女の方も私の存在に気付いたようで、私に向かって突進してくる。 ものすごい土煙だ。だけど、怖くはない。私はボウガンを魔女に向けると、すぐに狙いを定め始める。 「……っ」 私たちがなぜこんなことになったのか。それは少し前に遡る。きっかけはテレビのニュースだった。 『次のニュースです。神浜市に剣が飛来してから三日。各地では人々が突如として暴徒化する事件が多発しています』 『またですか……』 『えぇ。幸い死者はまだ出てませんが、怪我人が続出している状況です』 「……魔女が増えそうね。いろはも気をつけて」 ニュースキャスターのお姉さんが、深刻な表情で語る。剣がやってきた日から、街ではまた奇妙な事件が起きるようになった。 突然暴れ出す人がいたり、刃物を持って人を襲ったり、かと思うと急に泣き出したり。とにかくみんなが変になってしまってるみたい。 私はそのことを、いつものリビングで知った。やちよさんも神妙な顔でテレビを見ている。 どうも剣からただならぬ何かを感じたみたいで、私に気をつけろと言ってきた。 剣の騒ぎと同時に神浜にはまた魔女が増えるようになった。だから、用心するに越したことは無い。 「なんだよー……面白くねぇなぁ……」 「フェリシア、ちゃんと見ないとダメよ」 「見てるから言ってるんだよぉ……」 「うーん…… ひゃぁぁっ!?」 隣ではフェリシアちゃんがふて腐れながら部屋でごろんとしている。それを見かねたやちよさんが注意するも、彼女は一向に動こうとしない。 瘴気は魔女につながる。今はグリーフシードをどこかに落としてしまうだけでも、魔女が孵化しかねない。それにソウルジェムによくない影響を与える可能性が高い。 だから、放っておくわけにはいかないんだけど……。その時、玄関の方から扉を叩く音が聞こえてきた。私は思わずびっくりしてしまった。 扉が壊れそうなほど強く叩かれている。やちよさんの眉間にしわが寄る。 やちよさんはすぐに立ち上がると、玄関に赴いた。私もそれについていく。 「どなたかしら?」 「た、助けて! ししょー!」 「誰かと思ったら鶴乃ね。今開けるわ」 「つ、鶴乃ちゃん?」 「聞いて聞いて! 魔女が強かったの!」 やちよさんがドアを開けると、そこには鶴乃ちゃんがいた。彼女は何やら取り乱している様子。何があったんだろう? 私は心配して駆け寄り、肩に手を置こうとしたけど彼女はそれよりも早く大きな声を出してきた。それに驚いた私が手を引っ込めると、 今度は彼女から近づいてきて私の腕を掴んできた。そして興奮気味にまくし立ててくる。 「何度攻撃しても効かなくて……逃げてきた!」 「わかったから落ちつきなさい。あとは部屋で聞くわ」 「!? ……すぅ……はぁぁ……」 やちよさんが間に割って入り、鶴乃ちゃんの手を掴む。そのまま引っ張り上げようとすると、鶴乃ちゃんは慌てて自分の足で立ち、深呼吸を始めた。 まだ息が荒く、額には汗が浮かんでいる。私は心配になって鶴乃ちゃんに声をかけようとしたけど、 それより先にやちよさんが彼女をリビングに連れていくと同時に背中をさすり始めた。 すると、少しずつだけど彼女の呼吸が落ち着いてきた。しばらくして落ち着いたのか、彼女はやちよさんから離れる。 「ごめんね。ししょー……」 「いいのよ。それで何があったの?」 「うちの近くに魔女が出てさ、それを倒そうと思って挑んだんだけど、全然勝てなくって」 「大変だったわね……あなたほどの魔法少女が負けるなんて、何かあったとしか考えられないわ」 リビングでやちよさんが鶴乃ちゃんの話を聞いていた。私も話を聞きたいと思ったから、テーブルについている。 やちよさんの表情は真剣そのもので、鶴乃ちゃんの話を聞いていく内にどんどん険しいものに変わっていった。 やはり何事かあったのだろう。鶴乃ちゃんは決して弱くない。まだ出会って間もないときに一緒に魔女を倒したことがあるのだから。 いや、一緒にというには語弊があった。あの時はやちよさんにも助けられてばかりで私はほとんど何もできていなかった。 そうしているうちにやちよさんはある結論を出した。 「……多分、あの剣のせいね」 「え? 最近テレビでやってたやつ?」 「そうよ。多分だけど、あの剣の力で魔女の力が増している」 「じゃあ、今の神浜はすごく危ないんだね」 「ええ。しかも魔女の力は増す一方で、このペースで増え続けたら……いずれこの街は魔女に支配されるかもしれない」 「そんな! どうしたらいいの!?」 鶴乃ちゃんは焦っていた。それもそうだ。このままではみんなが死んでしまう。私だって同じだ。 それにもし、私たちが負けてしまったら他の街に被害が出るかもしれない。そうなれば……。 私は思わず震えてしまう。私が恐れているのはそれだけじゃない。もっと恐ろしいことだから。私の脳裏に蘇るのはあの時の光景。 何もできなかった自分への無力感、そして目の前で仲間や友達が散っていく悲しみ。どうしてこうなってしまったのだろう。 あの時黒江さんは私の目の前で魔女と化し、かつては敵同士だった灯花ちゃんとねむちゃんもエンブリオ・イブを乗っ取ったアリナ・グレイに体当たりを仕掛け、そのまま消息不明になった。 生きてるかどうかすらもわからない。そんなことを考えていると、誰かが勢いよくドアを開けて入ってきた。 「――――ん?」 「簡単だろ! 魔女も剣も全部ぶっ潰せばいいんだ! オレたちでさ!」 「そ、それはちょっと無茶なんじゃないかな……?」 振り向くと、そこにいたのはフェリシアちゃんだった。彼女は拳を握りしめながら、熱弁を振るっている。 そういえばあの子、魔女のせいで身寄りがないんだったっけ。でも、今のはちょっと乱暴すぎる気がする。 だって、さすがに策もなしに突っ込むのは危ないと思うから。私はその事をフェリシアちゃんに話してみた。 すると、彼女は大きくため息を吐いてから答えた。 「けどよー……他に手があんのかよ?」 「そ、それは……」 フェリシアちゃんの質問に私は何も言えなくなってしまう。確かに彼女の言っていることは正しい。 今のままじゃダメだ。だけど、どうすればいい? このままだと街の人たちが犠牲になってしまう。どうにかしないと……。 「……ねえ、いろは」 「やちよさん……」 「あなたの言っていることは正しいわ。けど、他の方法はおそらくない」 「……」 「それに、このままでも危ないのもまた事実よ」 「……はい」 やちよさんに言われ、私もうなずく。この状態が長く続くのは危険だ。早急に対処しなくちゃいけない。けれどどうしたら良いのだろう? 強い魔女を相手取る以上、迂闊に手出しができない。 そんなことを悩んでいると、フェリシアちゃんが何か思いついたように言った。彼女はニヤリと笑ってから、こう提案してきた。 それは、ごくごくありふれている『よくあるやり方』だった。 「そのままじゃきついってんなら……『調整屋』があんだろぉ!?」 「あっ!」 そうだ。すっかり忘れていた!『調整』が使える人がこの街にはいるじゃないか。みたまさんが! あの人ならきっとなんとかしてくれる。そう思った私は、すぐにみかづき荘のみんなにそのことを話した。 すると、やちよさんは私の肩をポンっと叩きながら、優しい声で言ってくれた。 やちよさんの温もりを感じて、少しだけ気持ちが落ち着いた。けど、それでもまだ不安だった。 「……なるほどね。それしかないでしょうね」 「でも、大丈夫かな……? みたまさん、困ったりしないかな……?」 「いろは、あなたはもっと自信を持ちなさい。私たちのリーダーなんだから」 「はい……」 「もし断られたら、その時は私が説得するわ」 「うん……」 やちよさんに説得された私は、意を決してみかづき荘を発つ準備を始めた。まずは荷物を整理していく。 その際、鶴乃ちゃんが不意に言葉を発した。 「ねえ、いろはちゃん。ちょっといい?」 「え、どうしたの、鶴乃ちゃん?」 「さっきはごめんね。わたし自身、びっくりしてるんだ」 「え? どういうこと?」 「他人に頼るなんて、前のわたしは絶対やらなかったと思う。なのに今、わたしはししょーやみんなに頼っちゃってる」 「そっか……」 鶴乃ちゃんの言葉を聞いて、私は納得してしまった。 確かにあの子はこの前まで一人で全部抱え込んで、誰にも相談せずに解決しようとしていた。けど、今は違う。これだけははっきり言うことができる。 あの子が変わったのは間違いなくウワサから切り離された時からだ。あの時は本当に大変だった。私たちはあの子のことを何も知らなかったのだと、気づかされた。 あの子の心の闇を暴くにはあまりにも時間が足りなかった。そして、そこをマギウスにつけこまれてしまったのだ。 だから今の鶴乃ちゃんが私たちに相談を持ちかけることは自然な流れなのだ。むしろ今までの鶴乃ちゃんがおかしかったのかもしれない。 「たしかに、あなたは変わった。だけど、それはいい変化よ」 「ししょー……」 「わかるわよ。私も同じだったから。それに、あなたはもうひとりじゃない」 「そうだよ! 鶴乃ちゃん!」 私とやちよさんの励ましを受けた鶴乃ちゃんは、目から涙を浮かべていた。そう、私たちは仲間なんだから。 私だって昔は一人ぼっちで、寂しい思いをしていた。でも、いろいろ頑張ったからか、今はこうして仲間ができた。 私にとって、みんなが大切な人たちだ。そう思うだけで、私の心は温かくなっていく。 私がそんなことを考えている間に、鶴乃ちゃんは涙を流しながらも笑顔を見せた。まるで太陽のような眩しさを感じさせる、とても温かい笑み。 「ありがとう……二人とも。おかげで元気出た」 「うん、良かった」 「それじゃあ、さっそく始めましょうか。まずは……」 「あっ、待ってししょー。その前に」 「?」 「ちょっとだけ時間くれない? 話したいことがあるんだ」 「……わかった。それなら先に着替えてきなさい」 「はーい」 鶴乃ちゃんはそう言って部屋から出て行った。 やちよさんは少し驚いた様子で鶴乃ちゃんを見送った後、私に視線を向ける。どうやら、私に何か言いたいみたい。 私から切り出すべきかなと思ったけどやちよさんの方から口を開いたので、私は黙って聞くことにする。 「鶴乃のことだけど……。あの子、本当に変わったわね」 「はい」 「正直、私も戸惑った。まさかあんなに助けを求めてくるなんて思いもしないもの」 「……」 「でも、それが彼女の本当の気持ちなんでしょうね。今さらながら、鶴乃に申し訳ない気持ちでいっぱいになったわ」 「……やちよさん」 「いろは。あなたはきっと、私よりも強い子よ。だから、自分の思ったように動きなさい。大丈夫、私たちがついているから」 「……はい!」 やちよさんの力強い言葉に励まされて、私は元気よく返事をした。するとやちよさんは満足そうに微笑んで、それから真剣な表情で私を見つめる。 一体、どんなことを言われるのだろう。私は思わず緊張して唾を飲み込んだ。そして、やちよさんはゆっくりと口を開く。 その言葉はとても切実で、同時にとても優しいものだった。私の胸が熱くなる。 「……でも、あまり無茶はだめよ」 「わかってます。私、約束しましたから」 「……ふふっ」 この人に出会えて良かった。心の底からそう思うことができたんだ。私は本当にそう思った。 やちよさんは私の顔を見て小さく笑った。まるで、私の考えを察してくれたかのように。そんなやちよさんを見て、私も笑う。 お互いに笑い合って、それから私たちは見つめ合った。やちよさんが手を差し出す。 私も同じようにして手を伸ばした。しっかりと握手をする。やちよさんの手は暖かくて、少しだけ湿っていた。 「おーいやちよー……さっさと支度しろよー……」 「あぁ、ごめんなさい。もうちょっと待ってて」 部屋の外からフェリシアちゃんの声が聞こえてきた。やちよさんは慌ててベッドから飛び降りると、部屋を出ていく。 私もそれに続いた。やちよさんの背中を追いかける。彼女は自分の荷物を詰めながら、私に話しかけてきた。 「いろは、先に玄関で待っていてくれる?」 「わかりました」 私は短く答えて部屋を後にする。そのまま階段を降りていくと、すぐに玄関に着いた。 そこで、やちよさんが荷物を持って出てくるのを待つ。しばらく待っていると、やちよさんが出てきた。それからすぐに他のみんなも荷物を持って出てくる。 全員が揃ったところで、私達は家を出た。ちなみに鍵を閉めたのはやちよさん。 「そういえば鶴乃……」 「ん?」 「『話したいこと』って、結局何なの?」 「それ、わたしもちょっと気になります」 「うーん……」 歩きながらやちよさんが聞くと、さなちゃんが同調してきた。 確かに、私達もそれは気になっていた。鶴乃ちゃんが腕組みをしながら口を開く。 すると、鶴乃ちゃんは顎に手を当てて少し考える素振りを見せる。 それから、ゆっくりと話し出した。その内容は、とても信じられないものだった。 「えっとね……たぶんだけど、ういちゃんは……生きていると思うんだ」 「「「「「え!?」」」」」 私を含めた全員が驚きの声を上げた。それもそうだ。いきなりそんなことを聞かされたら誰だって驚く。 だけど、どうして? あの子にはもう身体がないはずなのに……。私の心を読んだように鶴乃ちゃんが言った。 「マギウスにいた時、灯花とねむが話してたんだよね。『ソウルジェムが壊されても大丈夫なようにする』って」 「鶴乃、それはいろはに言った方がいいんじゃないかしら?」 「あ、そっか」 やちよさんの指摘を受けて、鶴乃ちゃんはハッとした表情になった。そして、私に向き直ると真剣な眼差しで見つめてくる。 あまりにも真剣だったもんだから、思わず怯んでしまった。 「どういうことですか……?」 「わたしもよく分からないけどね、灯花とねむの話を聞いているうちに、そうじゃないかなって思ったんだよ」 「根拠はあるんですか?」 「ううん、全然」 自信満々に即答されてしまった。私は頭が痛くなってきた。鶴乃ちゃんが言いたいことは分かるけど、それが本当だとして一体どうやって確かめるつもりなんだろう? 私が頭を悩ませていると、やちよさんが鶴乃ちゃんに聞いた。どうやらやちよさんも同じ疑問を持っていたみたい。 やちよさんが呆れたような視線を向けると、鶴乃ちゃんは目を逸らす。どうやら何も考えていなかったらしい。 「鶴乃、変に期待させるようなことは言わない方が良かったんじゃないの?」 「い、いや~……でもさ、ほら、ういちゃんならきっと……」 「少なくとも、ういの魂はソウルジェムではなく小さいキュゥべえの中に入っています」 「えっ!?」 私の言葉に全員が驚いていた。無理もないと思う。今まで散々探し回っていた相手がすぐ近くにいたなんて言われたら、誰だって驚くはずだ。 しかも、それを知ったのがつい最近。私自身、今でも信じられない。けれど、事実は小説よりも奇なりと言うし、実際にそうなってしまったんだから仕方ない。 だからか一時期この世界には、ういを知るものがいなくなっていた。存在そのものが失われていたんだ。 だけど、私は諦めなかった。どんな手を使ってでも、絶対に見つけ出すつもりだった。そうしてようやく見つけたと思ったら、エンブリオ・イブの時から行方知れず……。 「でも生きているかどうかすら分からない状態で……」 「それでもいいんです」 「え?」 「たとえ、ういが死んでいたとしても、私にとって大切な妹であることに変わりありません。それに、ういは言ってました。私の幸せの中にいるんだって」 その時のことを思い出しながら、私は微笑んでやちよさんに言った。 ういと過ごした時間は宝物だ。私にとっては、かけがえのない家族。 そんな妹を取り戻せるかもしれない。例え、それがわずかな可能性であっても、私にとっては十分すぎるほど嬉しいことだった。 すると、やちよさんがため息をついた。 「あなたって子は……まぁ、今さら止めても無駄なんでしょうけど」 「はい」 「それで? どうするつもりなの」 「まずは……ん?」 やちよさんに行動指針を言おうとしたところ、突如周りの景色が一変した。これは間違いなく魔女の結界だ。 しかも、今までに見たことのないタイプ。空間自体がねじ曲がっているような、不思議な感覚。しかも、なんだか変な雰囲気がする。 まるで、この世ではないどこかにいるかのような……。まぁ、これはどの魔女も変わらないのだけれど…… 「結界……!」 「まだ調整屋行けてないのに……!」 「落ち着きなさい。気づくのは遅れてしまったけど、まだ対処のしようはあるわ」 フェリシアちゃんと鶴乃ちゃんが焦る中、やちよさんが二人をたしなめている。 そしてその時私は周囲を見渡していた。確かにここは私たちの知っている街じゃない。 さっきまでいた町並みはどこにもなくて、代わりに薄暗い廃墟のような場所が広がっていた。 周りには瓦礫やゴミが散乱していて、とても汚い。そして、空には紫色の不気味な月が浮かんでいる。 それどころか、元の形を保っているものは何もない。全てが破壊しつくされている。 こんなの、普通の人が見たら発狂しちゃうんだろうな……。 「みんな……行こう!」 でも、今はそれよりも。私は辺りを警戒しながら変身して、クロスボウを構えた。他のみんなも変身し同じように武器を構える。 私は、もう迷わない。自分の心に正直になって戦うんだ。すると、目の前から黒い影が現れた。 それは人型をしていたけど、頭は犬みたいな形をしていて、全身はドロドロとした液体で覆われている。まるで泥人形みたいだ。 それもかなり大きい。魔女はその巨体でこちらに向かって走ってきた。 「あいつ……後つけてたんだね……!」 「どういうこと?」 「この魔女、わたしが勝てなかったやつなんだ……」 「あれがそうなのね……!」 それを見た鶴乃ちゃんは何かに気づいたみたいだ。どうやらこの魔女と戦っていたらしい。 そのことを知ったやちよさんは気を引き締めると、かがみこんで攻撃の構えを取った。 今回の魔女はやっぱり相当な強敵なんだろう。私はそう感じた。 「来るぞ!!」 「はああっ!!」 私達は一斉に攻撃を開始した。それぞれ武器を使い魔女を攻め立てる。フェリシアちゃんはハンマーを顔面に振り下ろしていた。 しかし、いくら攻撃しても全く効いている様子がない。それどころかどんどん近づいて来ている。このままじゃマズイ! すると、私の横から炎の弾が飛んできて、それが魔女の顔に命中した。 見ると、そこには鉄扇を構えている鶴乃ちゃんの姿があった。魔女は一瞬怯んで後ずさりしたみたいだけど、そこまでダメージはない。 すると今度はフェリシアちゃんが後ろに飛び退いた。私達の方を向くと、彼女は口を開く。 「下がってろ! こいつはオレがやる!」 「え?で、でも……」 「いいから早くしろよ!」 「う、うん……!」 私は言われた通り後ろに下がった。フェリシアちゃんは私達から離れると、魔女に向かって走り込み急接近する。 その間魔女はずっと吠えているだけで特に何もしない。一体どうするつもりなんだろう。 そして、フェリシアちゃんが大きくジャンプしたあと顔面目掛けて巨大化させたハンマーを振り下ろしたその時だった。 突然魔女が叫び声をあげたかと思うと、次の瞬間彼女の体が地面に叩きつけられた。 そのまま魔女は起き上がってきた。まるでダメージを受けていないように見える。 「ウルトラグレートビッグハンマーァァァッ! ――――なっ!?」 「……」 「ぐあああっ!」 「ふぇ、フェリシアちゃん!」 思わず叫ぶ。私達が離れてすぐに、魔女の攻撃が直撃してしまったのだ。 フェリシアちゃんはそのまま吹き飛ばされてしまった。それを見たのか魔女はゆっくりと近付いていく。まずい、この距離だと間に合わない……。 魔女は大きく口を開けると、そのまま大量のエネルギー弾を放ってきた。 それはフェリシアちゃんだけでなく私たち全員に容赦なく襲いかかる。 「まずい……!」 「あっ……!」 やちよさんが攻撃に気づくなり、私の手を掴んで思い切り引っ張る。 するとその直後、さっきまで私がいた場所にエネルギー弾が降り注いだ。あと数秒遅かったら……そう考えるとゾッとする。 他のみんなは大丈夫かな。そう思って振り向くと、さなちゃんが盾を、フェリシアちゃんがハンマーを、それぞれ自分の前に出して防御態勢を取っている。 よかった……なんとか無事みたいだね。でも、あの魔女を倒す方法はまだ見つからない。一体どうすれば……? 考えていると、いきなり背中に強い衝撃が走った。そのまま私は勢いよく吹っ飛んでしまう。慌てて後ろを見ると、そこには魔女の姿があった。 魔女は右手で私を殴り飛ばしたんだろう。このままじゃやられる。どうにかしないと……その間にも魔女は近づいてきて、また手を振り上げる。 「!」 「や……野郎!」 とっさにその場から離れる。魔女の放ったエネルギー弾がすぐ横を通り過ぎた。危ないところだった。しかし、今の一撃でみんなの姿が確認できなくなってしまった。 もしやと思い振り返ると、やはりそこに魔女がいる。魔女はゆっくりこちらに歩いて来ていた。まるで獲物を追い詰めるように。まずい、このままでは。 そこにフェリシアちゃんが再び飛び込んで来る。しかし、魔女はそれをあっさりと避けてフェリシアちゃんの背中を蹴りつけた。 フェリシアちゃんはそのまま地面に倒れてしまう。 そして今度は私に向かって手を伸ばしてきた。私を捕まえようとしているのだろう。逃げようにももう動けない。 「いろはちゃん!!」 「……!」 誰かの声が聞こえた。次の瞬間には私の体はふわりと浮いて、気がついた時には魔女の手から逃れている。 声の主は鶴乃ちゃんだった。彼女は私を抱えながら走り、安全な場所へと避難してくれる。それでも魔女は追いかけて、口からエネルギー弾を放ってきた。 鶴乃ちゃんは頑張って避けてくれてるけど、それでも少しかすってしまう。このままだといずれ押し切られるかもしれない。どうしよう……。 そう思っていると、また別の方向から攻撃が放たれ、魔女はひるんで動きを止めてくれた。見ると、さなちゃんが刃物を盾から撃ち出したみたいだ。 「いろはさん! 大丈夫ですか!?」 「うん、ありがとう。でも……」 「分かってます。このままじゃ勝てませんよね」 さなちゃんは魔女の攻撃を防ぎながら、私に話しかけてくる。私はそれに答えながら、必死に頭を働かせた。何か良い方法はないかな? そう思っていると、また魔女が攻撃を仕掛けてきた。さなちゃんはギリギリのところで回避する。だけど、そのまま壁際まで追い詰められてしまった。 しかも私は今鶴乃ちゃんに抱えてもらってる状態だ。この状態で戦うなんてできないし、逃げることも難しい。絶体絶命……そんな言葉が頭に浮かぶ。 「うん。ここなら多分大丈夫」 「え?」 「鶴乃ちゃん、ちょっと下ろしてくれるかな?」 「分かった」 すると、鶴乃ちゃんはゆっくりと私を地面に立たせる。そして私の前に立つと、鉄扇を構えた。 その時、魔女は私たちに向けて口を開き、そこからエネルギー弾を放つ。私たちは慌ててそれを避けた。 魔女は私を追いかけて来ようとするけど、それをさなちゃんが阻んでくれる。 その間に私は鶴乃ちゃんに近寄って、二人で並んで立った。 「はああっ!」 「……」 「うっ……!」 「やちよさんっ!」 そこにやちよさんが空中から魔女に切りかかり、ダメージを与える。だけど、すぐに反撃を受けて吹っ飛ばされてしまい、地面を何度も転がる。 このせいでやちよさんの身体はボロボロで、しかもいつ変身が解けても不思議じゃないぐらい消耗してる。このままだとやちよさんが危ない。 そう思ってる間に、魔女は口からエネルギー弾を放とうとしていた。このままじゃまずい。 そう思った瞬間、鶴乃ちゃんが前に飛び出す。そして、鉄扇を振り回しながらエネルギー弾を弾き返した。凄い! でも、まだ安心はできない。魔女は鶴乃ちゃんに追撃を仕掛けようとしていて、彼女はそれを防ぐので精一杯みたいだった。 「…………」 「いろは」 「やちよさん……?」 どうしよう。私にできることは何もない。みんなが頑張ってくれてるのに、何もできない。 私が不甲斐なさに唇を噛んでいると、突然、私の隣に誰かが立つ。それは、やちよさんだった。 やちよさんは私を見て微笑む。そこからゆっくりと立ち上がると、私に手をさしのべてきた。 私を立ち上がらせると、やちよさんは私に背中を向ける。そして、私の方に振り返ると、こう言ったんだ。 「コネクトするわよ」 「……はいっ!」 「「はああああっ!」」 『コネクト』それは『二人の魔法少女の力を合わせる』こと。これをすることで、今までの私たちのコンビネーションよりも更に上の力を発揮できる。 その相乗効果は凄まじい。今ならどんな相手にだって負ける気がしない。 私はやちよさんに手を差し出す。すると、やちよさんは手を伸ばして、しっかりと握り返してくれた。 私たちはお互いの目を見つめ合ったあとにうなずき、同時に魔力を込めた。すると武器が光り輝き始める。 やちよさんは槍を構えて、魔女に向かって駆け出した。私も同時に走り出す。魔女がエネルギー弾でこちらに攻撃してくるけど、やちよさんが防いでくれた。 「背中は任せたわ」 「もちろんですっ!」 やちよさんは私に背中を預けてくれる。だから私も全力で応えなくちゃ! 私は地面を蹴って飛び上がる。 魔女が私に攻撃を仕掛けてくるけど、それもやちよさんの槍で防いでくれる。 そのまま私は魔女の頭上に着地して、ナイフを振り下ろした。だけど魔女は腕でガードしてきて、衝撃で私が吹き飛ばされる。 地面に叩きつけられた私の方にエネルギー弾が飛んできた。それをやちよさんが庇ってくれて、代わりにダメージを受けてしまう。 でもすぐに起き上がって、私と一緒に武器を構えた。そして、二人で一気に距離を詰めていく。 「……」 「おらああああっ!」 「――――!!」 魔女がやちよさんに殴りかかって来たけど、フェリシアちゃんが横からハンマーで殴ることで相殺する。 そのおかげでやちよさんは魔女に隙を作ることができた。その間に私はやちよさんの横を通り過ぎ、魔女の後ろ側に回った。 やちよさんは槍を構えると、魔力を込めていく。その魔力に反応して穂先が輝き始めると同時に槍が増えていく。 「はああぁーっ!!」 「――――!!」 やちよさんが気合を入れて、一斉に投げ放つ。槍は魔女に突き刺さると、そこから爆発を起こす。そして最後に槍を持って自分も突っ込んだ。 魔女はそれでも倒れない。だけど、さっきと違って攻撃が通っている。コネクトの力は計り知れないということか。 とにかく私は追い討ちをかけるべく、クロスボウを撃つ。だけど、それは魔女の両腕によって阻まれてしまった。だけどこれは想定内。 だって、この距離ならもう準備はできているから。魔女が殴り返してきたところをギリギリまで引きつけて、私は後ろに跳ぶ。 すると、魔女の拳は空振りに終わった。そう、これが狙いだった。 私の狙い通り、魔女はバランスを崩し前につんのめる。今しかない。私は再びクロスボウを構えると、魔女に向かって撃ち出した。 それは無数に散らばり頭上に向かって飛んでいく。 「ストラーダ……フトゥーロ!」 「――――!!」 「よし……!」 (まだ……油断は、だめ……!) 魔女の頭上に集まったエネルギーはひとつとなり、巨大なレーザーとして放たれる。 大きな爆発音が響き渡り、魔女の身体は焼け焦げていた。鶴乃ちゃんもそれを見て、ガッツポーズをしている。 勝利を確信しているのだ。それくらい、私たちが優勢になっていた。 だけど、私はまだ警戒を解いてはいなかった。魔女はまだまだ健在だ。油断は禁物だと、私は自分に言い聞かせる。 「……ウオアアアアアアアアッ!!」 「!? ……うわああああああっ!」 「いろは!」 その時だった。魔女がいきなり起き上がり、私たちを弾き飛ばした。あれだけやってもまだ戦えるなんて…… 反応が遅れた私は、そのまま地面に叩きつけられる。体が動かない。立ち上がろうとしても力が入らない…… ダメだ、ここで倒れたら、魔女の攻撃を食らう。せめてフェリシアちゃんだけでも助けないと。 なんとか体を起こそうとするけど、痛みが邪魔をしてうまくいかない。間一髪で攻撃を避けることができたやちよさんは私を見て叫び声を上げる。 「ううぅ……」 「いろは……」 「……」 こうして私はボロボロになった。どうにか立ち上がれたけど、腕は折れてるし立っているのもやっとな状態。全身が酷く傷んで動けない。 そんな私を尻目に魔女はやちよさんやみんなを襲い始めた。その一方で私は自分の身に何が起こっているのかも、理解できていない。 魔女と戦いながらやちよさんが私の名前を呼んでいたけど、答えることはできなかった。視界が歪んでよく見えない。意識が遠のいているんだ。 今すぐにでも倒れてしまいたい。だけど、倒れるわけにはいかない。みんなを絶対に守らないと。そう思って必死に歯を食い縛る。 「いろは! 無理しないで!」 「大丈夫です。やれることが、あります……!」 そして私はやちよさんの制止を振り切って前に出る。魔女の方も私の存在に気付いて、再び攻撃を仕掛けてきた。私に向かって突進してきたのだ。 とっさにクロスボウを構え、狙いを定めていたその瞬間、私の後ろから何本ものレーザーが飛んできて、魔女の顔に直撃する。 爆発と共に動きを止める魔女。私は思わず少し驚いてしまった。そこに不意に聞こえてくる少女の声。私はその声をよく知っていた。 「――――ん?」 「大丈夫? お姉ちゃん……」 振り向くと、そこには白みがかった桃髪と暗色系の色でまとめられた衣装を身にまとった少女が立っていた。 そして私はその少女を知っていた。とても大切な、私の妹。 見間違いだなんて思えない。思えるはずがない。だって彼女は私が守りたかった妹なんだから。 私は思わず、名前を呼んだ―――― 「うい……?」 「……」 ところ変わってとあるビルの屋上。そこには緑の長い髪の少女が立っていた。 その少女は黒い軍服にカラフルなスカートとアクセサリーがついた帽子をかぶった憲兵のような服装をしており、なおかつ黒い長剣を手にしていた。 この黒い剣は不気味なほどに鈍く輝き、普通じゃない雰囲気を醸し出している。彼女はそれを地面に突き立てる。するとそこから波紋が広がり、地面を揺らし始めた。 その揺れは次第に大きくなっていき、ついには地面が大きく割れて、まるで地獄のような光景が広がっていく。 しかし、この様を見ても彼女はあまり喜んでいなかった。 「まだまだダネ。これじゃあベストアートは作れない……」 彼女はそう言って、自身の剣を見つめ始める。まるで何かを企てているかのように。 その顔には、少しばかりの狂気が混じっていた。まるで以前為せなかった何かをなそうとしているように。 どうやら彼女は、かつて神浜市で起きた悲劇に立ち会った魔法少女の一人のようだ。 いや、それを引き起こした元凶と言っても差し支えないかもしれない。そんな風貌を醸し出していた。 「やっぱりさらなるパワーを手に入れないといけないカナ。幸いにもこのソードは役に立ちそうダシ」 そう言って彼女は地面から剣を引き抜き、そして念じ始めた。どうやらこの剣で何かやるつもりらしい。 彼女の手にあるそれは、先ほどよりも一層強い光を放っている。 しばらくすると彼女は構えを取り、その後大声をあげながら剣を大きく振りかぶった。 「さぁ、何かベリーグッドなもの出しテヨ!」 彼女が虚空に向かって斬ると、そこに空間の裂け目ができた。そこからは禍々しい気配を感じ取れる。 その証拠に、その裂け目からはグリーフシードが出てきた。それも一つだけではない。 10個や20個などというレベルではなく、100や200、あるいはそれ以上ある。しかし彼女は不満げのようだった。 「……欲しいのはこういうのじゃないんですケド。もっとこう、ベリーグッドでエキサイティングなヤツがいいのニ。……まぁいいケド」 求めていたものとは違っていたらしい。しかし、それでも満足はしている様子だ。 彼女は大量のグリーフシードのうち、5つを拾い上げ、それを眺めて悦に浸っていた。どうやら彼女にとってはそれだけでも十分すぎる収穫らしい。 「これはこれで使えそうダシ。そろそろリスタートかナ」 そう言うと彼女は、グリーフシードを持てるだけ回収すると残りのものめがけて剣をかざす。剣から発せられる瘴気に包まれると、それらは一気に瘴気を取り込んでいった。 彼女はそれを確認して満足そうな表情を浮かべると、無造作に投げ飛ばしばらまき始める。どうやら魔女をいたるところに大量発生させるつもりのようだ。 それを終えると周りに誰もいないにも関わらず、高らかに宣言した。 「『全人類魔法少女化計画』を!」 ――――1『やれることが、あります』 【あとがき】 くぅ~以下略 実を言うと大罪の魔剣にマギレコ勢を放り込みたくなったのがこの作品を作るきっかけなのでした。 放置しすぎたせいで追いつけてないとかタイムリーだとかでアニメ版の後日談に落ち着いたみたいなノリです。 いろはたちのピンチを救ったのは肉体を失ったはずのういで、しかも最後の方に謎の少女が出てきた……いったい何ナ・グレイなんでしょう? 最後まで大筋は決まってるのでこうご期待。一応全4話予定です。 Q.鶴乃ちゃんが「マギウスにいた時、灯花とねむが話してたんだよね。『ソウルジェムが壊されても大丈夫なようにする』って」と言っていましたが原作にそんなシーンありました? A.ないです。ただ、灯花は「魔法少女はソウルジェムが破損したら死ぬ」ということを知っていたのでその辺の取り組みも考えてたんじゃないかなというノリ。 そしてアプリゲーの描写を見た限りでは魔女になってしまったらどうしようもなさそうなのでそのためのドッペルシステムでもあったのかなという感じでもある。 最後に登場した魔女の解説を……↓ 【滅亡の魔女(名称不明)】 その性質は滅亡。 目に映るものすべてを憎み、片っ端から滅ぼしていく魔女。 結界もそれを象徴するかの如く瓦礫やゴミが散乱しており、元の形を保っているものは何もない。 頭部が犬のようになっているとても筋肉質で褐色肌な巨人の姿をしており、その巨体や口から放つエネルギー弾で全てを薙ぎ払う。 戦闘力はかつての神浜の魔女を大きく上回っており、いろはたちを窮地に追い込んだ。
https://w.atwiki.jp/gundammasters2/pages/91.html
期間 2013年6月11日11時00分~2013年6月20日23時59分 チャレンジバトルとは? イベント内でしか入手できない限定パイロットを獲得することが目的。 詳細はチャレンジバトルのページをご参照下さい。 限定パイロット 今回のイベントパイロット ★3東方不敗マスター・アジア★3フル・フロンタル★4刹那・F・セイエイ CPUデッキ ランク CPUデッキ名 戦艦 地形 主な搭載機 CPU撃破に必要なデッキ攻 梅 ガンダムファイト! ノーベルガンダムに挑め! アウドムラ 地 ノーベルガンダム、ネーデルガンダム 竹 エンドレスワルツ! ツインバスターライフルの威力! アークエンジェル 地 ウイングガンダムゼロ(EW)、トールギスⅢ 松 vs格闘ニュータイプ! 格闘ニュータイプ部隊は伊達じゃない! グレイファントム 宇 νガンダム、シナンジュ
https://w.atwiki.jp/brewwiki/pages/1133.html
バトルエンジェル☆美少女 【サイト名】あなたが指王! 【ジャンル】格ゲー 【課金体系】従量210円 【容量】294KB 【通信機能】- 【簡易評価】あなたの評価点をクリック! plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. 2006/11/05 【使用機種】31K 【プレイ時間】1時間以上 【評価・点数】3.5 煌伝説と同じシステムの格ゲー。全3キャラ(少なっ) ストーリーモードと、三人を交代で使って進めるサバイバルモードがある。 <良> ・それなりに遊べる ・ギャラリーモードとか一応やりこみ要素もある <悪> ・煌伝説よりコンボが繋がらない ・音量調節無し ・敵キャラが一人だけ(しかも技が煌のコピペ) 楽しめない事はないけど同じ値段の煌伝説2を落とした方がマシ。 サイト別/あ行/あなたが指王!